激務から動悸で受診したが心臓には問題なし

仕事も忙しいことと思いますが、まずは体調を整えることを第一に考えて過ごしてくださいね。

不整脈の検査をした結果、心臓に異常はなく、抗不安薬を処方されたとのことですが、医師からは、どのような説明を受けていますか。いま一度、ご自分の症状や薬の作用、今後の治療について、よく話を聞いてみてはいかがでしょうか。

どうして不整脈のような症状が出ているのか、また、処方されている薬が、いつごろどのように効いてくるものなのかを知っておくことで、症状のとらえ方や対応の仕方も変わってくると思います。症状の出方は体調による波があるものなので、一喜一憂しないことも大切です。

過度な心配は、症状をより強くしてしまうことがあります。不安のあまり、症状にばかり意識が向いてしまうと、さらに気になって症状を強く感じ、不安が高じるという悪循環に陥ることになりかねません。症状はあるものの、身体的な異常がないということであれば、日常生活が支障なく送れればよいと割り切って考えて過ごしてみるのもひとつの方法です。

仕事以外の時間は、リラックスして過ごせていますか。業務の多忙が続いていたようですから、心身の静養に努めることが大切だと思います。趣味や友人付き合いなど、ご自分が楽しいと感じることをするのもよいでしょう。食事を規則正しく、バランスよくとることや、早めに就寝して、できるだけからだや脳を休めるなど、基本的な生活習慣を整えることも心がけてくださいね。

もし、つらいようであれば、体調を崩していることについて、職場の方に相談してもよいと思います。業務上配慮してもらうべきことがあれば、医師に診断書を作成してもらい、職場に対してアドバイスしてもらう方法もあるでしょう。職場に産業医や保健師などがいる場合には、そのような産業保健スタッフにも相談しておくと安心かと思います。

まずは、ご自分の心身の状態を正しく把握すること、そして適切な対処方法について、周囲の専門家に相談してみてください。