Question

排便後の出血。大腸がんの疑いは?

2日前にトイレでなかなか便が出ず、排便後に便器の水が赤く染まっていました。「血便? それとも痔?」と思ったのですが、その日だけと思いきや、翌日も同じ状態でした。「もしかしたら大腸がんでは?」と不安になっています。

男性/30代

2023/11/11

Answer

最近2回ほど、排便後の便器に血液が見られたとのこと。大腸がんの心配をされていらっしゃるのですね。今回は血便の症状がみられる代表的な病気、対処法などを検討してみましょう。


今回の症状は排便後の鮮血とのことで、腸から下の消化管出血であろうことが推測されます。十二指腸より上部の消化管出血の場合は、血液が胃酸に反応して便は黒色便やタール便になります。

排便後の鮮やかな出血は、便秘の場合、硬い便が肛門の粘膜を傷つけるため、もともと痔がある場合、排便時の刺激による痔からの出血の可能性もあります。実際に、血便の症状では排便の刺激による肛門部分の出血が最も多いです。


一方、肛門からの出血以外に懸念されることは、腸から下の消化管のどこかに出血があるかどうかです。消化管の鮮血は、大腸憩室炎などの大腸からの出血が比較的多くみられます。また、ごく一部の抗菌薬ではまれに腸炎を起こすこともあり、抗菌薬を使用中の患者さんに血便の症状がみられることもあります。出血箇所や原因となる病気の特定は、内視鏡検査などで確認します。


心配されている大腸がんは通常、早期には自覚症状がほとんどありません。病状がある程度進行すると、下痢と便秘を繰り返す、便が細い、残便感、おなかの張り、腹痛などがみられるようになります。しかし、これらの症状は大腸がんに限ったものではなく、多くの消化器の疾患にもみられる一般的な消化器症状です。

また、一般的に大腸がんは、がんの中では比較的進行が緩やかなので、毎年の便潜血検査などの大腸がん検診を欠かさず受診し、早期発見に努めていれば、多くはがんになる手前やごく早期の段階で発見され、早期治療により根治が期待できます。例外的に悪性度の非常に高い大腸がんもありますが、定期的ながん検診で早期発見に努め、血便などの自覚症状を放置せず消化器科を受診するなど、適切に対応していれば、進んだ状態で発見される可能性は低いと思われます。


今回のご相談の症状は、排便時、硬い便が肛門などを傷つけ出血したり、痔などの肛門付近の原因が可能性の1つとなりますが、大腸など消化管のどこかの出血の可能性は否定できません。まずは消化器科医師の診察を受けることをおすすめします。肛門の問題や痔のトラブルなど、肛門付近の症状であることが明確な場合、肛門科や消化器外科、外科などの受診も選択肢となりますが、はっきりしない場合はまず、内科や消化器内科、胃腸科を受診されるとよいでしょう。

できるだけ早く医療機関を受診し、医師のもとで適切に対処されることを願っております。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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