アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の症状の特徴
アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の症状の特徴を教えてください。
男性/50代
2022/01/28
アルツハイマー型認知症は、脳が変性して神経細胞が壊れていき、萎縮が起きます。
症状としては、記憶力の低下が起こり、日付・曜日や居場所がわからなくなる見当識障害、料理などの作業の要領が悪くなる実行機能障害などの中核症状が見られます。さらに、イライラして怒りやすくなることやものを盗まれたと主張する被害妄想などの行動・心理症状が現れることがあります。
見当識障害や実行機能障害などの中核症状は、すべての認知症患者に現れますが、行動・心理症状は周囲の接し方や生活環境によって、軽くなったり重くなったりするようです。
レビー小体型認知症は、レビー小体というパーキンソン病の患者に見られる異物が大脳皮質に多く見られる認知症です。
初期には幻覚、とくに幻視や妄想が出ます。そのうちに、物忘れなどの認知症の症状が現れ、さらにパーキンソン病に似た運動障害が出てきます。
たとえば、夜中に突然、隣に寝ている妻の掛け布団をはぎ、「男がいる」と妻をたたいたりするなどの症例があります。これは、レム睡眠中の夢から寝ぼけたまま行動することが原因で、思いがけない行動につながることがあります。
こうした認知症患者を介護する場合は、その行動や心理症状をサインと捉えることが大切です。それによって何を伝えようとしているのか、本人にとってどんな意味があるのかをさぐるようにしましょう。個々の理由をつかんで応じていくことが、遠回りのようでも、実は介護の近道といえます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。