かゆみ、乾燥

最終編集日:2022/3/30

皮膚そのものには異常がないのにからだがかゆくなる疾患を「老人性皮膚そう痒症」「老人性乾皮症」といいます。高齢者に特有の皮膚疾患で、加齢に伴う皮膚組織の衰えにより皮膚が過剰に乾燥して起こります。

原因

高齢になると、皮膚に異常はみられないにもかかわらず「からだがかゆい」と感じることがあります。これは老化に伴う皮膚組織の乾燥、水分保持機能の低下などが原因で起こります。

症状・影響

皮膚の表面がカサカサして白っぽくなる、皮膚がひび割れて赤くなるなどの症状が現れ、強いかゆみを生じます。かゆくなる部位は外気にさらされやすい、うでや足のほか、腰回りや背中など多岐にわたり、夜間にかゆみが強くなるため不眠を訴えるケースも多くあります。
かゆい場所をかきむしってしまうと白いふけ状の皮膚片が剥がれたり、かいた場所に湿疹ができたりして炎症を起こす場合もあります。

治療

老人性皮膚掻痒症の治療には、皮膚の乾燥を防ぐためのクリームや軟膏(なんこう)が処方されます。保湿成分である尿素や皮脂不足を補うためのワセリンなどが配合されているものが多く、炎症を起こしている場合には外用消炎剤やステロイド剤が使われることもあります。かゆみが強い場合には、かゆみを抑えるための内服薬が処方されます。

セルフケア

皮膚の乾燥を防ぐための保湿ケアを行います。熱い風呂やナイロンタオル、二酸化炭素系の入浴剤、電気毛布などの使用は皮膚への刺激が強く、かゆみをひき起こすきっかけになるので避けましょう。
入浴には保湿効果のある入浴剤を使い、入浴後は保湿効果の高いクリームなどで全身の保湿ケアを行いましょう。下着や肌着など皮膚に直接触れる衣類にはコットンなどの天然素材のものを選び、外気が乾燥する季節には加湿器や濡れタオルなどを使って部屋の乾燥を防ぎます。
こうした対策をすることで、かゆみを軽減させ、皮膚の状態を改善させることができます。

監修

あしかりクリニック院長

芦刈伊世子

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