Question

眠れないほどかゆい、ひどい手荒れの対処法

10年以上、手荒れで悩んでいます。痛く、ひび割れている箇所は、絆創膏を貼っています。かゆみがひどく、一晩中、眠れないときもあります。

女性/40代

2022/01/28

Answer

手荒れでお困りの方は多く、市販薬では治らないという方もいらっしゃるでしょう。一晩中眠れないくらいかゆいというのは、つらいですね。乾燥する冬場は、どなたにも手荒れが起こりやすい時期ですが、1年中悩む方も少なくありません。手荒れとその対処法についてお話しします。


皮膚の表面は皮脂と水分で覆われ、守られていますが、指先を使う作業をくり返したり、水や洗剤などに絶えず触れていると、皮膚表面の皮脂と水分が奪われます。皮膚の修復が間に合わないまま刺激を受け続けると、皮膚が荒れてしまいます。手を洗う頻度が多い方、洗剤を使う水仕事をすることが多い方は、手荒れが起こりやすいので、作業時の工夫が大切です。


まずは、なるべく素手で水や洗剤に触らないようにしていただくとよいでしょう。作業が必要な時は、防水手袋の使用をおすすめします。素材によっては、アレルギー性の手荒れの原因にもなるため、ご自身に合うものを選ばれるとよいでしょう。手の蒸れが気になる場合は、綿の手袋の上にゴムやプラスチック製の手袋を重ねます。


水や洗剤に触れる時間を短くしたり、使う回数を減らせるような段取りの調整ができるとよいでしょう。油の付着がない調理用具などは水だけで洗い、食器を洗う前にキッチンペーパーで汚れをふき取る、食器の数を減らせる献立や盛り付けの工夫などです。


手が濡れた時は、軽く拭くのではなく、できるだけ早くタオルなどでしっかり水分を取るようにするとよいでしょう。湿っている時間が長いと、皮膚のバリア機能が弱くなるためです。ゴシゴシこすると刺激になるため、しっかり押さえて水分を取り、その後保湿剤をこまめに使いましょう。


また、年間を通して、綿の手袋を使うのもおすすめです。手の保護、塗り薬の保持、保湿などの効果が期待できます。とくに夜間の入眠中の使用がおすすめです。


上記のようなセルフケアを行っても改善しない場合は、皮膚科で診察してもらい、適切な治療を受けられることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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