頻尿、尿もれ

最終編集日:2022/3/30

高齢者に多くみられる頻尿や尿もれは、膀胱や尿道、自律神経などの働きが低下することによって起こります。まずは症状に応じた対策をとることが大切です。

原因

頻繁に排尿したくなる頻尿や、意思に反して失禁してしまう尿もれなど、高齢者に多い排尿障害の代表的な原因は過活動膀胱です。
過活動膀胱は排尿をコントロールする自律神経の働きが衰えるために起こる疾患で、高齢になるほど多くみられます。また加齢に伴い膀胱や尿道の機能も低下するため、尿をためておく力が落ちたり、尿をうまく出せなくなったりすることで、頻尿や尿もれが起きているケースも多くみられます。
男性の場合には、加齢によって肥大した前立腺に圧迫されて尿道が狭くなる「前立腺肥大」も大きな原因になります。

症状・影響

過活動膀胱では、我慢できない尿意を感じる尿意切迫感、短時間に何度も排尿したくなる頻尿、尿をもらしてしまう切迫性尿失禁などの症状が現れます。
膀胱の機能低下や前立腺肥大では、排尿の勢いが弱い、尿が出始めるのが遅い、腹圧をかけないと排尿できない、残尿感がある、などの症状が現れます。

治療

加齢による頻尿や尿もれにはおもに薬物療法(薬による治療)と行動療法が行われ、場合によっては手術も検討されます。行動療法では骨盤底筋体操や水分摂取量などに対する指導を行い、近年では排尿日誌をつけるように指導する医療機関も増えています。排尿日誌には排尿障害の程度や特徴を把握しやすくする利点があり、原因となっている行動の改善や処方する薬の選択に役立ちます。

セルフケア

夜間頻尿を訴える高齢者には、飲水量が過剰であるケースが多いといわれています。血液をサラサラにしようとして水分をとりすぎている場合などは、水分量を適切にするだけでも排尿回数を減らすことができます。また夕方に下肢のむくみを感じる場合は、このむくみが夜間の多尿につながるため、弾性ストッキングなどを利用してむくみの改善を図りましょう。
尿もれが心配で外出しにくいなどの不便がある場合には、尿もれパッドや吸水ショーツなどを利用するのもいいでしょう。近年の製品は機能性も高く、心理的な不安をやわらげる手助けになります。

監修

あしかりクリニック院長

芦刈伊世子

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