Question

突然の尿意や頻尿は過活動膀胱の症状?

年齢のせいか最近トイレが近くなり、突然強い尿意をもよおしたり、夜中に何度もトイレに行くようになりました。これは過活動膀胱の症状でしょうか。また、もしそうだった場合、薬で治るものでしょうか?

女性/60代

2022/08/07

Answer

過活動膀胱とは、何の予兆もなく突然尿意を感じ、ときにはもらしてしまう病気です。急に尿意をもよおして我慢できない、トイレが近い、夜中に何度もトイレに起きる、我慢できずにもれてしまうといった症状があります。我慢できないような尿意に襲われる「尿意切迫感」と、間に合わずに漏らしてしまう「切迫性尿失禁」は、どちらも過活動膀胱の代表的な症状です。


過活動膀胱のおもな原因は、脳梗塞などの神経のトラブル、膀胱などの臓器を支える筋肉の低下のほか、加齢や原因のはっきりしない場合もあります。目安としては、1日8回以上トイレに行き、1回ずつの尿量が少なく、残尿感や不快感などの症状が続き、症状がひどくなる、改善されないといった場合です。このような状態になっていたら、泌尿器科を受診しましょう。


過活動膀胱では、薬による治療に加えて、膀胱訓練や生活上の留意点を守ってリスクを排除することなどによって、症状の改善が期待できます。薬による治療は、膀胱の収縮を抑える内服薬または貼り薬があります。膀胱訓練や骨盤底筋体操をとり入れることで、膀胱の尿量を増やし、筋力を鍛え、症状を改善させる効果があります。


●膀胱訓練

尿意を感じたときに、5~10分間トイレを我慢し、突然の尿意を抑えていきます。


●骨盤底筋体操

排泄に関係する骨盤底筋を鍛える体操です。

① 立った姿勢で足を肩幅に開き、背中をまっすぐに伸ばし、頭を上げて前を見ます。

② 肩の力を抜き、おなかが動かないように、またおなかに力が入らないようにゆっくりと肛門と腟を締め「1、2、3……」と5まで数えます。


日常生活での留意点は、カフェインやアルコールなどを控えること、適正体重を保つこと、禁煙、便秘を予防すること、締めつける下着は避けて保温性の高い下着を着用することなどです。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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