在宅勤務がもたらす疲れの正体は?

最終編集日:2022/7/13

コロナ下で在宅ワーク生活が定着したという人も多いのでは。自宅で仕事をして時間に余裕があるはずなのに、なぜか仕事に追われている感じがして出社するより疲れるなんてことも。在宅勤務がもたらす疲れの正体に迫ります。


長時間通勤の負担が軽くなった、睡眠時間が増えた、自分の時間をつくりやすくなったなど、在宅勤務のメリットは多くの人が認めるところでしょう。しかし、その一方で個人の裁量に任される仕事が増え、人によっては休憩を十分にとれずに、かえって長時間労働になるといったこともあるようです。とくに在宅勤務ではプライベートと仕事の境目があいまいになりがちです。また、身支度をしなくても仕事を開始できるため、就寝や起床時間も自由。時間に余裕ができることで、かえって生活リズムが乱れてしまうことも疲れにつながってしまいます。


では、どのようなことを意識すればよいのでしょう。まず、疲労をため込まないためには、十分な睡眠や食事など、生活のリズムを整えることが不可欠です。睡眠不足が続くと、不安感や抑うつ感、イライラ、落ち込みなど、心身の状態に変化が出てしまうこともあります。


睡眠に関しては、個人差はありますが、成人では睡眠時間を6~8時間確保するのが望ましいとされています。自分に合った睡眠時間を確保できるよう、毎日だいたい同じ時間に寝起きするようにしてみましょう。

また、朝食を必ず食べる、午前中に日光を浴びる、適度な昼寝を取り入れるといったことも生活のリズムをつくるうえで重要です。昼寝をする場合は15時前までの30分以内が望ましいといわれます。ブルーライトは睡眠ホルモンといわれるメラトニンの分泌が抑制されるので、就寝前のスマホやパソコンの利用は極力控えましょう。


一方、余計な疲れをためないためには、オンとオフを意識して切り替えることも大切です。切り替えには、仕事とプライベートのスペースを分けるなど、始業と終業をはっきり線引きすると効果的。終業時に仕事道具を片づける、気になることがあっても次の業務時間まで資料は出さない、PCを開けないようにするといった工夫をするだけでも随分と違うはずです。


なお、在宅ワーク生活で気になるのが運動不足。通勤がなくなると1日の運動量は大きく減少します。無理のない範囲でウォーキングやストレッチなどを行って、意識的に体を動かしましょう。日中の活動量を増やすことが、生活のリズムにメリハリを生み出すことにつながります。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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