寝つきが悪い! その対策を考える

最終編集日:2022/3/27

一般に、暖かな春は睡眠に適したシーズンといわれます。それだけに、夜なかなか眠れないと余計につらいものです。熟睡できず翌日に疲れやだるさを持ち越したり、仕事中に眠くなったり……。よい睡眠のためには、寝室の環境を整え、体を眠りに入りやすい状態に整えることが大切です。快眠のためのポイントを以下にまとめました。


●温度/湿度

睡眠時の寝床内の温度は33℃、湿度は50%程度が理想的な環境といわれています。室温は夏は25度、冬は15度、湿度は50%くらいが最適とされます。エアコンなどを利用して上手に調整しましょう。


●照明

蛍光灯よりも白熱灯でやや暗めのもの、間接照明が望ましいとされます。また、就寝の1時間前には、テレビやパソコン、スマートフォンなどを使うのはやめて、目を休ませましょう。明るい画面を見続けると、睡眠を促すメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。


●寝具

寝具やパジャマは吸湿性や通気性に優れたものを選びましょう。敷布団は適度に固く、腰が沈み込まないもの、かけ布団は保温性、吸湿性、放湿性がよく、体にフィット感があるものが向いています。枕は首の後ろの頸椎が自然なカーブを描く高さのものがよいでしょう。


●騒音

外からの音が気になる場合には、厚手のカーテンや二重サッシなどで防げます。耳栓を利用するのもよいでしょう。


そのほか、睡眠モードに入りやすくするためには、体の深部の体温を上げておくと効果的です。就寝時間の2~3時間前にぬるめのお風呂に入ったり、ストレッチなどの軽い運動で、体温を少しだけ上げたりしておくと、スムーズに眠りにつきやすくなります。逆に寝酒は眠りを浅くし、中途覚醒の原因になるので避けましょう。


健康な生活を送るためには、心身の休養となる睡眠が欠かせません。質のよい眠りを確保し、充実した毎日を過ごしてください。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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