シフト勤務で生活が不規則。できるだけ食生活を整えたい

夜勤を伴う交代制勤務をしている人はそうでない人に比べて、肥満や心筋梗塞などの健康リスクが高まることが報告されています。

シフト勤務の人も通常勤務の人も、健康な体を維持するためには、1日3回規則正しく、栄養バランスのとれた食事をとることが欠かせません。

交代制勤務で生活が不規則になりやすい人は、次のようなことに注意しましょう。

夜勤のある交代制勤務の日も、食事時間をできるだけ同じにします。また、夜間から早朝にかけては、高カロリーのものをとるのは避けましょう。夜間は消化機能が低下するため、食べたものが脂肪として体内に蓄積されやすくなります。油脂の多い高カロリーの食品（インスタントラーメン、どんぶりもの、揚げもの、洋菓子、スナック菓子など）は控えめにし、食べるなら、野菜や海藻、きのこ類、ヨーグルト、野菜ジュース、おにぎりなどがおすすめです。ただし、食べ過ぎには気をつけます。

夜勤の前に食事を済ませた場合、勤務中に食事をしなくてもかまいませんが、水分は十分にとるようにします。

なお、夜勤明けに寝つきをよくする目的で、飲酒をするのは控えましょう。就寝前の飲酒は、睡眠の質を悪くし、依存症を招く懸念もあります。

私たちの体は朝起きて夜眠るリズムを持っています。交代制勤務でこのリズムが乱れてしまったときは、朝に日光を浴び、朝食をとることで、乱れたリズムをリセットできるといわれています。日勤の日はできるだけ早く、睡眠や食事などの生活リズムをとり戻すようにしましょう。