C型肝炎の原因・予防法

最終編集日:2023/7/27

7月28日は「世界肝炎デー」です。WHO(世界保健機関)は、ウイルス性肝炎のまん延防止と、肝炎の患者さんへの差別や偏見の解消、感染予防の推進を図ることを目的として、2010年に世界肝炎デーを制定しました。この機会に、肝炎の中でもよく耳にする「C型肝炎」について知っておきましょう。


●肝炎はどんな病気?

肝炎とは、その名前の通り肝臓に炎症が起こる疾患です。おもに「肝炎ウイルス」に感染することが原因で、肝臓の細胞が炎症を起こします。炎症が起きて破壊された肝細胞は次第に硬くなり、肝臓の働き(機能)が徐々に低下していきます。


●肝臓はどんな臓器?

物事の重要なことを「肝(きも)」というように、肝臓は幅広い仕事をこなす非常に大切な臓器です。代謝、解毒、胆汁の産生などを担い、再生能力が高いため、手術で半分を切り取っても元の大きさまで再生することができます。本来、丈夫な臓器ですが、肝炎にかかると最悪の場合、死に至る可能性もあります。


●C型肝炎とは?

おもな肝炎ウイルスには、A・B・C・D・E型の5種類があります。

中でもC型肝炎は、長期間にわたって軽度の肝障害が続く「慢性肝炎」の原因になります。感染しても多くの人が無症状で過ごしますが、炎症が長く続くことで肝臓が繊維化し、やがて肝硬変や肝がんへと進行することがあります。


●どうやって感染するの?

C型肝炎は血液を介して感染します。しかし、その感染力は非常に弱いため、常識的な社会生活を心がけていれば過度に心配する必要はありません。握手やコップの回し飲み、お風呂やプールなどで感染することはまずありません。


●予防するには?

かつて、日本で起きたC型肝炎の感染源のほとんどは、集団予防接種での注射器の連続使用や、輸血といった医療行為によるものでした。現在、国内で行われている医療行為では、C型肝炎ウイルスに感染する可能性はほとんどありません。予防ワクチンなどはまだないものの、常識的な社会生活を心がければ、感染することはないと考えられています。なお、生活上で気をつけたいことの例としては、歯ブラシやカミソリなど、血液のついている可能性のあるものの共有は避けること、などが挙げられます。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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