全身の腫れ
最終編集日:2024/1/19
概要
腫れとむくみというのは似ているように思えますが、正式には、腫れは腫脹(しゅちょう)、むくみは浮腫(ふしゅ)といい、その原因も症状も違います。
腫れは、組織や臓器、器官などの炎症が原因でからだの一部で血液の量が増加してふくらみ、発赤や熱感、痛みなどが生じます。
虫刺されや打撲、おたふくかぜ、食物アレルギーなどが原因の腫れもあれば、下肢静脈瘤のように血流障害で起こる場合や関節リウマチのように自己免疫の障害で起こる腫れなどもあります。また、悪性リンパ腫や脂肪腫などのように腫瘍が原因のケースもあり、腫れの原因はさまざまです。
明らかに原因が特定されている腫れは相応の処置で対応できますが、内科的な疾患が原因で起きている腫れの場合には、早急に医療機関を受診する必要があります。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・腫れの部位が広がっている
・呼吸困難を起こしている
・腫れている部分に赤みや熱感があり治まらない
・アレルギーのあるものに接触した心あたりがある
医療機関を受診
・転倒して打撲した部分が腫れている
・息苦しさがある
・発熱、下痢、吐き気、腹痛などがある
様子をみる
・倦怠感や食欲不振がある
・腫れがなかなか引かない
セルフケア
腫れは全身のどこにでも現れる症状です。しかし、これまでに経験したことがない原因不明の腫れ、息苦しさや腹痛、吐き気、時間が経っても熱感が治まらないなどの、腫れ以外の症状が現れているときは緊急性を要する場合もあるので、医療機関を受診しましょう。
考えられる病気
監修
宮川病院 内科部長
宮川めぐみ
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