チアノーゼ

最終編集日:2024/1/19

概要

皮膚や粘膜などが青紫色になることをチアノーゼといいます。からだのなかを循環している血液中の酸素が不足することにより現れる症状です。

チアノーゼを疑ったときには、まず暖かく明るい部屋でしっかり観察しましょう。

手足の指先、爪、耳たぶ、鼻先、唇、口のなか(頰の裏側)が青紫色になっているかを見ます。これらは皮膚が薄く毛細血管がたくさんあるのでわかりやすい部位です。

チアノーゼは中心性チアノーゼと、末梢性チアノーゼに分けられます。中心性は、舌や口のなか、まぶたの裏側、そして全身に症状が出ます。末梢性は手足と口のまわりだけに症状が現れます。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・以前にもチアノーゼを起こしたことがある

・発熱している

・息苦しそうである

・ぐったりしている

医療機関を受診

・初めてチアノーゼを起こしたが元気や食欲はある

・家族にチアノーゼを起こした人がいる

様子をみる

・暖かい部屋や温かい飲み物ですぐに消えた

セルフケア

水泳の後などで唇が紫色になって震えている状態もチアノーゼですが、暖かい部屋に入って、温かい飲み物を飲めば回復します。それ以外でチアノーゼを認める場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、医師の診察を受けることをおすすめします。

考えられる病気

監修

川崎医科大学 小児科学 教授

中野貴司

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