すぐに受診すべき赤ちゃんの異常

（夜中にでも）小児科医に診てもらったほうがよい場合はなにか？　と考えてみると治療が遅れると危険な病気を考えればよいことになります。しかし、ほんとうの意味でそれにあてはまる病気は多くはありません。それらをあげてみます。脳炎・脳症・髄膜炎などの脳の病気では（熱性けいれんと違って）けいれんが15分以上続いたり意識がけいれん後もなかなか戻らなかったりします。腸重積では、間歇的腹痛といって、静かに眠っているかと思うと火がついたように泣き、数分間それが続くということを繰り返し、また、便全体が血液で赤くなり粘液が混ざります。そのほか、急に呼吸困難になったとか、ひどく痛がっている（ようだ）とか、顔や体の色が蒼白や土色だったりとか、なにが起こっているかは不明ですが、すぐに受診したほうがよい場合があります。その判断は直感でよいと思います。当然のことですが、子育ての中で、いつもいつも赤ちゃんの異常に目を光らせている必要はありません。むしろ、毎日毎日、楽しく子育てができれば満点です。毎日赤ちゃんとじかに接していれば、異常にはけっこう早くに気づくものです。本当に必要なときには、「これはたいへん」という直感が働くので、それを信じて行動すれば大丈夫です。