光ったもの・虹が見える
最終編集日:2024/1/19
概要
一口に「光が見える、虹が見える」といっても、その現れ方はさまざまです。目を開けた状態で視野のどこかに突然キラキラ光る点が現れる場合もあれば、目を閉じてもチカチカ光が飛んでいるように見える場合もあります。これは、光視症や閃輝暗点の可能性が高いです。
光視症の多くは一時的なもので、光が見える症状は数分から数十分で治まります。
また、キラキラした光ではなく虹のようなぼんやりとした光が見えることもあります。これは虹視症というもので、角膜の傷やむくみが原因で起こるといわれています。
光視症、虹視症には、緑内障や網膜剥離といった放置すると失明の危険がある病気が隠れていることもあります。視野の一部が欠ける、ゆがむなど、気になる症状がある場合には、早めに眼科を受診するようにしましょう。
一方、閃輝暗点は、脳の血管の収縮が原因で起こるもので、視界のなかにキラキラした光が突然見えたとしても目の異常ではありません。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・視野のなかの暗点がはっきりとしている
・症状が頻繁に現れ、日常生活に支障が出ている
・吐き気や嘔吐、手足のしびれ、歩行障害がある
・視野に黒いカーテンがかかったように見える
医療機関を受診
・閃輝暗点の症状(※)
・夜間にかすみ目や目の痛みがあり、虹が見える
・目に光が当たっていないのにチカチカする
・暗いところにいるのに、急に雷のような光が見えるようになった
・物がかすんで見える、ゆがんで見える、視野が欠ける
・頭が重く感じる
・音や光に敏感になる
(※)視野のなかに光の点が急に現れて、やがて稲妻のような模様となり波紋状に広がる
様子をみる
・しばらく安静にしていたら症状が消えた
セルフケア
光ったもの・虹が見える症状に加えて頭痛や吐き気、手足のしびれなどの症状が現れた場合には、脳梗塞や脳腫瘍など、脳の病気が疑われます。できるだけ医療機関を受診し、精密検査を受けてください。
考えられる病気
監修
井上眼科病院 院長
井上賢治
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