唾液が少ない、口の乾き

最終編集日:2024/1/19

概要

唾液の分泌量が減少すると、口内の粘膜が乾燥して口の乾きを感じます。もともと唾液の分泌量は、自律神経によって常に適量が分泌されるように調整されているので、口が乾かないようになっています。

唾液が減る原因でまず考えられるのは、加齢です。高齢になると自律神経や唾液を出す唾液腺の働きが衰え、唾液の分泌量が減少し、口の渇きを感じます。女性の場合は、更年期でも口の乾きを感じることが多くなるといわれています。

興奮したり、緊張したりしても、一時的に唾液の量が減ることがあります。口呼吸をつづけることも口の乾きにつながります。

また、一部の薬のなかには口の渇きを誘発するものもあります。新しい薬を服用して口の乾きを感じたら、医師や薬剤師に相談してください。

ほかにもシェーグレン症候群や唾液腺腫瘍、あるいは放射線治療などで唾液の分泌が抑えられ、口が乾くことがあります。

急に唾液が少なくなる、口が乾くなどの症状を感じた場合は、唾液腺の病気も考えられるので、早めに医療機関を受診することが必要です。

受診の目安

医療機関を受診

・最近急に唾液が少なくなった

・口が乾いて口内炎がよくできる

・何日もつづけて口の渇きを感じる

・新しい薬の服用を始めたら口が乾くようになった

様子をみる

・年をとったら口が乾くようになった

・口が乾くが、ガムをかむと治る

・更年期である

セルフケア

食事の際によくかんで食べると唾液の分泌量が増加します。「かむ」に関連していえば、ガムをかむことも唾液の分泌を促します。呼吸は、口呼吸より鼻呼吸を意識的にしてみましょう。

また、専門医の指導のもとで、唾液腺のマッサージをするという方法もあります。リラックスして自律神経を安静にすることもケアのひとつです。

考えられる病気

監修

新高円寺はっとり歯科医院院長

服部重信

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シェーグレン症候群
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