脂質が再検査に…健診後にとるべき行動とは
健康診断の結果、脂質(コレステロールや中性脂肪)が再検査となっていました。受診先や生活の留意点など、今後とるべき行動について、アドバイスをお願いします。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
コレステロール、中性脂肪など血液中の脂質が増えすぎると、動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすリスクが高まるため、適切な対処が必要になります。
とくに女性は、女性ホルモン・エストロゲンの分泌量の減少により、50歳ごろからコレステロール値が上がる傾向が出てきます。
まずはかかりつけの内科を受診して、治療が必要な段階かどうかを、診断してもらうことをおすすめします。受診の際には、健診結果を持参し、今後の治療や経過の見方、生活における注意点などについて相談されるとよいでしょう。
脂質異常を改善するためには、生活習慣を見直し、改善することが重要です。生活面での留意点をご紹介します。
●脂質のとり方に注意する
LDLコレステロールを増やしやすい食品(冷やすと固まる脂や卵の黄身)は控えめにしましょう。またマーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸の多い食品(菓子類、加工食品)の過剰摂取にも注意が必要です。一方、魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸は血中の中性脂肪を減らす作用がありますので、積極的にとりましょう。
●食物繊維をしっかりとる
野菜、海藻などに含まれる食物繊維には、余分な脂質を体の外に排出させる働きがありますので、十分にとるようにしましょう。
●食べすぎ・飲みすぎに注意し、適正体重を保つ
よくかんで、ゆっくり食べることで過食を予防できます。
●ゆっくりと脂肪を燃焼させるウォーキングなどの有酸素運動を行う
毎日30分以上できるとよいですが、週数回であっても効果が期待できます。まとまった時間がとれない場合、生活のなかで(家や職場で)こまめに動くようにしたり、簡単にできる体操(ラジオ体操など)を行うなどもおすすめです。
●気分転換や十分な休養で、ストレスをためない
ストレスや疲れにより、血中脂質の合成が促されるといわれています。

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