子どもが新型コロナに感染…注意すべきことは？

新型コロナウイルス感染症の症状は、発熱や咳、倦怠感、のどの痛みなどのほかに下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。発熱は必ずしも高熱とは限らず、微熱の場合もあります。

子どもの場合、発熱、乾いた咳を認める一方で、初期症状として息切れや呼吸が苦しいという症状を訴えることは少ないようです。ただし、症状について子どもの口から正しく訴えることはむずかしいので、注意深く見てあげましょう。

重症化のリスクとしては、肺炎が考えられますが、一般的に、子どもで肺炎を起こすことはまれです。しかし、ゼーゼーとしたせき、熱のせいで水分がとれないほどぐったりしている、熱があるにもかかわらず顔色が悪いなどがある場合は、気管支炎や肺炎の可能性を考えて、早めに小児科を受診してください。小児科では、咳や喘鳴（呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューと音がする）、呼吸困難、熱などの全身の状態を診察し、必要に応じて胸部X線検査や血液検査などを行います。

症状があるうちは、発熱によりからだの水分を失いやすい状態にあるため、こまめに水分を摂取して、排尿しているかどうかを確認してください。排尿の様子をみることで、脱水に陥っていないかを確認することが可能です。

また、ほかの子ども、高齢者などに感染が広がらないよう、十分に留意することも大切です。