Question

早産のリスクを知る検査法はある?

第1子の出産から2年が経ち、第2子を検討しています。ただ、第1子のときに切迫流産となって大変だったので、不安もあります。妊娠する前に、早産の可能性を調べるような検査はあるのでしょうか。また、早産や流産を予防する対策がありましたら教えてください。

女性/20代

2025/02/11

Answer

早産のリスクを調べる検査と、早産・流産を予防する対策について、一般的な情報を紹介します。


●早産になるリスクを事前に調べる検査について

残念ながら、早産になる可能性を妊娠前に調べる検査はありません。一方、妊娠後に早産の徴候を見逃さない有効な方法として、妊娠18~24週頃に行う経腟超音波断層法による子宮頸管長測定があります。

一般的に正常な妊婦の子宮頸管の長さは、妊娠18~29週で約40mm、32週以降になると25~30mmに短縮します。個人差がありますが、妊娠24週未満で頸管の長さが30mm未満に短縮した場合は、切迫早産に注意が必要です。さらに、25mmより短くなると標準的な頸管長に比べて早産のリスクが6倍以上になるというデータもあるようです。

ただ、早産のリスクは子宮頚管の長さだけで評価することは難しいため、主治医とよく相談することをおすすめします。


上記以外にも、早産の既往がある、子宮頸部円錐切除術の既往がある、多胎妊娠、子宮奇形、子宮筋腫などは早産のリスクが高まるとされています。

また、流産や早産のリスクになる妊娠中の感染症として、麻疹風疹水痘流行性耳下腺炎があります。これらの感染症にかかったことがない、ワクチンの接種歴がない、またはどちらもはっきりわからない場合は、妊娠前に予防接種を受けることが望ましいと考えられています。


●早産・流産を予防する方法について

一般的な早産・流産予防に有効な注意点として、①激しい運動を控える、②過労・睡眠不足を避ける、③精神的ストレスをためないようにする、④腹部や腰を冷やさないようにする、⑤禁煙、禁酒、⑥重い物は持たない、と言われています。

日頃から無理のない妊娠生活を心がけることが大切です。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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