ヒトメタニューモウイルス感染症と風邪の症状の違い
ニュースなどで話題になっている、ヒトメタニューモウイルス感染症の症状には、どんなものがありますか? 風邪との違いについても教えてください。
女性/40代
2025/01/18
ヒトメタニューモウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルスを原因とする急性の呼吸器感染症です。
日本国内では、3~6月頃を中心に流行しますが、それ以外の時期での感染も報告されています。1~3歳の乳幼児に多い感染症で、2歳までに約半数、10歳までにほぼ全員が感染していると考えられています。また、一度感染しても十分な免疫がつかないため、何度でも感染します。
ヒトメタニューモウイルスに感染すると、4~6日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み、咳、鼻水などの症状がみられます。
1週間程度で症状が良くなることがほとんどですが、肺炎や喘息様気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎などを合併し、重症化することも比較的多いようです。とくに、乳児や、免疫不全などの基礎疾患がある人、高齢者では重症化しやすいと言われています。
症状の現れ方には個人差があり、一般的なかぜ(かぜ症候群)やRSウイルス感染症とも症状が酷似しています。そのため、症状から病名を判断することはできません。
気になる症状がみられた際には、早めに医療機関を受診しましょう。ヒトメタニューモウイルスに対する治療法はまだありませんが、現れている症状を緩和するための対症療法が行われます。
また、ヒトメタニューモウイルスは、飛沫や接触により感染します。こまめな手洗いやうがい、マスク装着などの一般的な感染予防策を日頃から行うようにしましょう。
※2025年1月17日時点の内容です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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