汗が止まらないのは更年期の症状?
気温や時間帯に関係なく、ほぼ一日中、汗が止まらず、困っています。更年期の症状かもしれませんが、受診をしたほうがよいのでしょうか?
女性/50代
2024/11/18
体温が上がったときに、汗をかいて熱を放出するのは、からだにとって大切な生理的反応の一つです。発汗には、からだのバランスを調整する自律神経が関わっています。自律神経に変化があると、汗の量が多くなったり少なくなったりしますし、体調や疾患によって変化することもあります。
汗をかく以外に、手が震える、体重減少などの症状があるときは、甲状腺が関係している場合がありますので、甲状腺専門クリニックまたは総合病院の内分泌内科を受診してください。
汗以外の症状を伴わない場合は、自律神経の乱れや更年期障害による発汗、多汗症などが考えられます。以下に、各疾患の特徴や症状を紹介します。
●自律神経の乱れについて(内科、心療内科)
自律神経は、からだのバランスを一定に保とうとするため、季節の変わり目など寒暖の差が激しく、不安定なときには負担が大きくなります。ふだんは自律神経の働きを意識することはありませんが、自律神経の負担が増えてバランスを崩すと、さまざまな症状があらわれます。症状は人により異なり、多様なことが特徴ですが、発汗異常もその一つです。
●更年期障害について(婦人科、心療内科)
更年期とは、閉経前後の10年ほどの期間(一般的に45~55歳くらい)をいいます。症状は頭痛、めまい、のぼせ、肩こり、冷え、不安、イライラ感など多様ですが、もっとも多い訴えは、ほてりです。顔や上半身がカーッと熱く感じる状態で、ホットフラッシュともいいます。ほてりの強さと頻度は、一瞬あるいは数分間が多いですが、長時間続いて夜眠れなくなるほどという場合もあります。
●多汗症について(皮膚科、内科)
多汗症には、全身に汗が増加する全身性多汗症と、からだの一部に汗が増える局所多汗症があります。局所多汗症では手のひら、足の裏、脇という限られた部位に過剰な発汗が見られます。
上記を参考にしていただき、かかりつけの内科、婦人科、皮膚科のいずれかを受診されるとよいでしょう。判断に迷う場合は、かかりつけ医を受診し、適切な診療科について相談されてもよいでしょう。
受診の際には、状況をよく理解していただくためにも、「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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