Question

コロナ、肺炎後に食事がとれない父

80代の父親がコロナ感染後に肺炎となり、短期間入院して治療後に退院しました。しかし、食欲が回復せず、ほとんど食事がとれない状態です。食事を促す何か良い方法はないでしょうか?

男性/50代

2024/11/06

Answer

新型コロナウイルス感染症肺炎の療養後に食欲がなくなる原因として、筋力の低下により運動量が減りおなかが空かないこと、胃腸機能や消化吸収能力の低下により食欲がわかないこと、栄養のバランスが乱れてミネラルが不足することによる味覚障害など、さまざまことが考えられます。

固形物が飲み込めず、ゼリー状のものや液体しかとれない場合には、咀嚼や嚥下機能、唾液の分泌量の低下、義歯があわないことなどによる食欲低下の可能性もあります。

嚥下の状態にあわせ、それぞれの食品ごとにミキサーにかけてキザミ食やペースト状にする方法もありますが、それも口から出してしまう場合には、無理強いせず、身体機能を維持するための栄養補給を優先に考える必要があります。栄養価の高いものを効果的にとるためにも、濃厚流動食品(総合栄養食品)などをとり入れ、今食べられるものを選びながら、食事が楽しめるようになるまで見守ることも大切です。

濃厚流動食品(総合栄養食品)は、食事で栄養をとりにくい人のための食品で、少量でエネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取することができます。ゼリータイプやドリンク(液状)タイプ、チューブを使って飲めるタイプなどいくつか種類があり、含まれる栄養も味もさまざまです。食べ物を飲み込む機能に問題がある場合には、誤嚥を起こす可能性が少ないゼリータイプが向いています。

濃厚流動食品は、ドラッグストアや通信販売などで入手できますが、まずはかかりつけ医に食事がとれていない現状を報告し、食欲不振の誘因や対処法を相談したうえで利用されることをおすすめします。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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