HbA1cが高く、糖尿病予備軍に。生活の留意点は?
健康診断の結果、HbA1cが基準値より高く、糖尿病予備軍なので生活習慣を見直すよう言われてしまいました。糖尿病にならないためには、どういうことに気をつけたらいいですか?
男性/40代
2024/09/26
血糖値は検査直前の食事の有無によって値の変動がありますが、HbA1cは直前の食事の影響は受けず、過去1~2カ月における血糖値のコントロール状態がわかります。
HbA1cの基準値は、5.5%以下(日本人間ドック・予防医療学会)となっています。
5.6%~6.4%は生活習慣の改善が必要な数値、6.5%以上は受診がすすめられる数値です。
食事に含まれる糖分は、からだを動かすエネルギー源として必要ですが、過剰にとりすぎると、インスリン(血糖を下げようとするホルモン)の働きが追いつかず、血液中の糖濃度(血糖値)が高くなります。高血糖状態が長く続くと、糖尿病を引き起こします。
そのため、血糖値の改善には、糖分(摂取カロリー)をとりすぎないことと、摂取した分を効率よくエネルギーに変えることが必要となります。
一般的な生活上の留意点をお伝えしますので、まずは見直せることから取り組みましょう。ただ、1、2日で効果が出るものではありませんので、根気よく続けるようおすすめします。
●食事について
・1日3食できるだけ均等にとり、腹八分目を守りましょう。
・間食は量を調節したり、低カロリーのものを選びましょう。
・果物には糖分が含まれていますので、とりすぎには注意が必要です。
・よく噛んで、ゆっくり食べるようにしましょう。
・野菜や汁物を先にとると、血糖値の上昇がゆるやかになります。
・食べすぎてしまった場合は、ほかの食事で上手に調整しましょう(夜に飲み会などがある日は朝昼を控えめにするなど)。
・肉、魚などバラエティに富んだ食事をとり、同じものに偏らないようにするとよいでしょう。
・肉の脂身や揚げ物は控えめにして、野菜、海藻などをしっかりとりましょう。
●運動について
ウォーキングなどの有酸素運動を行います。毎日行うことが理想ですが、目安は週3日以上、1回30分程度または1日約1万歩を目標に続けるようにします。ただし、関節に痛みがあったり、からだの調子がすぐれないときには、無理な運動は控えてください。
最初は短めの時間で試し、慣れてきたら徐々に長くしていきましょう。
●飲酒について
飲酒は適量が基本です。1日あたり、ビールは中瓶1本、日本酒は1合、ワインなら200mLが目安です。
●休養について
ストレスや疲れをためないようリフレッシュを心がけ、睡眠時間を確保するなどからだのコンディションを整えましょう。血糖を下げるホルモンの働きや分泌にも影響します。
生活習慣に気をつけて過ごすことで数値の改善が期待できます。また、受診の機会がありましたら、医療機関で数値を確認してみるのもよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。