ひどい生理痛。ピルの服用で軽くなる？

月経痛（生理痛）が重く、生理前には下痢や嘔吐なども起こるのですね。今回の症状が月経との関連性が高い場合、以下のような生活面の留意点を心がけていくと同時に、婦人科で経過をみながら、ご自身に合った方法を検討していけるとよいと思います。

低用量ピルの服用については、婦人科の範囲で子宮や卵巣などに何らかの問題がないかを確認したうえで、生活に支障を感じるほどの症状が続くときなどが、処方の検討の目安となります。

ピルのようにホルモン分泌に直接働きかけるものではなく、からだの状態に合わせて体質を改善していく漢方薬での治療を希望する人も多くいらっしゃいます。婦人科でも希望すれば、漢方薬での治療を受けられ、健康保険も適用されます。このほか、気持ち面で不安感が強い場合には安定剤や、痛みをやわらげるための痛み止めを服用する方法があります。

こういった選択肢を含めて主治医に相談されてはいかがでしょうか。

ご自身でできる生活面の留意点をご紹介いたします。

1．食事を見直してみましょう。

食事内容を改善することで、およそ3割の人が月経前の症状が軽くなったと感じています。ポイントは、1日の食事を小分けにして回数を増やして食事の間隔を短くすること。とくに朝食はきちんととるようにします。穀類、イモ類、野菜、果物、豆類、乳製品、魚などバランスよくとります。

こんにゃく、野菜、穀類、海藻など、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする食物繊維の多い食品を適量とります。カフェインやお酒など刺激の強いもの、甘いものなどをとりすぎないようにしましょう。

2．起床と就寝時間を一定にします。

規則正しい生活を続けると、自律神経の働きがよくなります。

3．1日1時間程度、ウォーキングなど適度な運動を心がけます。

運動不足は自律神経の働きを乱します。

4．基礎体温を測定し、からだのリズムや症状が起こる時期を把握します。

5．ストレスを感じている場合は、上手に発散しましょう。