うつ症状と月経前症候群の症状で調子が悪い

うつの症状で通院中なのですね。最近は、月経前症候群（PMS）の症状にもお困りとのこと。調子がよいときが少ないと、さぞからだや気持ちの面でご負担を感じながら、過ごしていらっしゃるのではとお察しします。 月経のある世代の、7～8割の方は月経前に何かしらの症状があるといわれています。ここでは一般的な月経前症候群や受診科についてお伝えします。

月経前症候群は、月経前3～10日の間に続く身体症状や精神症状で、この症状が毎月月経前に現れて、月経開始とともに消えるか軽くなる場合をいいます。精神症状が強い場合は、月経前不快気分障害（PMDD）の場合もあります。原因は、女性ホルモンの変動が関係して起こっているといわれています。

治療は、ホルモンの大きな変動をなくすための薬や、症状ごとの薬による治療、漢方などが使われています。診ているのは、産婦人科です。月経前不快気分障害が疑われ、必要な場合は、産婦人科から心療内科を紹介されることもあります。

ご相談者の場合は、月経の１～２週間前から体調を崩すということなので一度、産婦人科での相談を検討されてはいかがでしょうか。受診の際は心療内科の主治医に、専門科へ行くことを報告されるとよいでしょう。受診先の産婦人科医にも、うつ症状で通院先があることを伝えるとよいと思われます。

心療内科で相談される場合は、月経前症候群の症状の中で、どんな精神症状が起きているのか、どのように生活に支障をきたして困っているのかを強調してお話しされるとよいと思われます。