ベーチェット病の可能性
以前から目の病気があり、近年は皮膚の炎症症状も生じ、ベーチェット病の可能性を指摘されています。ストレスや疲労がよくない病気らしく、現在、転勤先がなじみのない土地で通院も遠方のため、この先1人で治療と仕事を継続できるのか不安です。何か支援を受けられる制度などはあるでしょうか?
男性/30代
2022/11/02
ベーチェット病は、自己免疫疾患である膠原病の一種と考えられ、全身のさまざまな部位に炎症を生じるのが特徴です。病気の原因やメカニズムはまだ研究中で、特定疾患(難病)に指定されています。おもな症状は4つあり、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、目の炎症、皮膚症状である結節性の皮疹、外陰部潰瘍です。このほか関節や内臓、神経などに炎症が及ぶこともあります。治療はステロイドを中心とした薬物治療で症状をコントロールしていきます。
厚労省指定のベーチェット病診断基準により診断され、一定程度以上の病状であれば、医療費の公的助成が受けられます。もし、ベーチェット病との診断が確定されるようであれば、この助成を受ける医療受給者証の申請も可能となるでしょう。各都道府県には難病相談支援センターが設置されており、「難病情報センター」のサイトに最寄りの相談先が掲載されているので、ぜひご参照ください。また、ベーチェット病研究班も設置され、一定の情報が公開されているほか、患者さん同士の情報交流等を行うベーチェット病友の会のウェブサイトも公開されています。
お調べの通り、ベーチェット病は、ストレスや疲労をためない生活を心がけ、保温や休養、禁煙などがすすめられています。現在の勤務等に不安がある場合、職場の産業保健スタッフに相談されてみてはいかがでしょうか。産業保健スタッフは、従業員の心身の健康を守る役割があるので、勤務の現状や治療との両立などについて、相談に応じてくれるのではないでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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