Question

内臓下垂とは。消化不良の原因になる?

最近、「内臓下垂」という言い方を知りましたが、どのような状態か教えてください。歳をとったり、よくない姿勢が影響するのでしょうか? 消化不良や便秘の原因になりますか? 体操や運動で元に戻せるものでしょうか?

男性/50代

2022/01/28

Answer

内臓下垂についてのご質問をいただきました。臓器の下垂で代表的なものは、胃が下垂する「胃下垂」と、膀胱瘤、直腸瘤、子宮脱などの骨盤内の臓器が脱出する「骨盤臓器脱」があります。骨盤臓器脱は女性特有の疾患で、体操などさまざまな対処をしますが、根本的な治療は手術となります。ご相談者は男性なので、今回は胃下垂についてご説明します。


胃下垂は、胃が正常な位置よりも下がった状態で、胃のバリウム検査(X線検査)で指摘されることが多いと思います。健康な人であっても1~2割程度にみられる状態で、痩せていて、胃を支える筋肉や、胃を上に持ち上げる内臓脂肪が少ない人に多くみられるとされています。胃下垂があったとしても、胃の働きが悪くなることはなく、自覚症状がない場合は、現在は治療することはありません。過去、胃下垂は胃の働きを悪くすると考えられ、治療として手術を行っていた時期がありましたが、現在は病名として胃下垂という言葉はあまり用いないようです。


胃下垂があって、食後に気持ちが悪い、胃がもたれるなどの食後の不快な症状を伴う方には、薬による治療も選択されます。もともと、食後は食物を消化するために胃が活発に動くので、胃の不快な症状を感じやすい状態にあります。食後の不快な症状は、胃下垂があることよりも、胃の働きが低下する、胃の症状を過敏に感じやすいなどの要因によって起こることが考えられます。暴飲暴食、過労、ストレスなどは、胃の負担が増しますので、それらを避け、食事の時間を一定にするなど規則正しい生活を送ること、ウォーキングなどの全身運動や筋肉を鍛える運動など、適度な運動を行うことは一般にすすめられます。また、食べ過ぎや脂肪、食物繊維が多い食品や献立は、胃の滞留時間が長くなるため、胃の負担になります。胃の不快感の自覚症状がある、疲労を感じるときなどは胃の負担になる食事は避ける、あるいは摂取を少なくして、消化のよい食事をよくかんで食べるとよいでしょう。胃がもたれやすい方は、1回の食事量は少量にして回数を増やす食べ方(分食)で、症状が軽快する方もいらっしゃいます。


胃に何らかの自覚症状がつづく方は、まずは胃炎や潰瘍、がんなどの治療をすべき器質的な病気がないかを診察や検査などで確認した後に、胃の働きの問題など機能的な面による影響がある場合は、上記のような症状の対処を考えることがすすめられます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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