Question

認知症予備群からの進行を抑えたい

70代後半の夫が、軽度認知障害(MCI)と診断されました。認知症に進まないための方法があれば教えてください。

女性/70代~

2021/12/21

Answer

軽度認知障害(MCI)は認知症の予備群ともいわれ、患者さんの10~15%の方が認知症になるともいわれます。ただ、軽度認知障害(MCI)から健康な状態に戻る場合もあります。認知症予防に効果があることを、毎日の生活の中で心がけることが大切です。


認知症の予防として大事なこととしては、①生活習慣病の予防、②脳を使いながらの運動、③周囲の人とのコミュニケーションなどが挙げられます。


①生活習慣病の予防

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が認知症のリスクを高めることがわかっています。例えば、糖尿病があるとアルツハイマー病になるリスクは2倍程度になるとされます。また、生活習慣病は動脈硬化を進め、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)を原因とする認知症のリスクが高まります。

そのため、これらの生活習慣病の予防を行うことが、認知症の予防につながります。具体的には食生活の改善、適度な運動、肥満の解消、禁煙など。すでに生活習慣病がある人の場合は、適切な治療による病気のコントロールが必要です。


②脳を使いながらの運動

脳を使いながらの運動では、簡単な計算やしりとりをしながらのウォーキングなどがすすめられます。運動量は1日30分間、週に3回以上行うと効果的とされています。続けて行えないときには10分ずつを3回に分けても問題ありません。ウォーキングは少し息が上がるくらいが目安。難しい場合は、ご自分のペースで行える散歩でもよいでしょう。


③周囲の方とのコミュニケーション

普段から人との関わりがある人のほうが認知症になりにくいといわれます。人が集まる場所に出かけ、積極的にコミュニケーションを楽しむようにしましょう。


④その他

30分程度の昼寝は、睡眠と覚醒のリズムがつくことでアルツハイマー病予防に効果があるとされます。ただし1時間以上では逆効果です。また、料理などの家事は、段取りを考えたり、火加減を見ながら野菜を切るなど2つ以上のことを同時に行うことで脳の機能低下を防きます。

そのほか、少し先の旅行の計画などを立てたり、2日前のエピソード(例:夕食の献立を思い出す、家計簿をつける)を記録する、ゲームを行うことなども認知症予防に役立つとされています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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