Question

脳梗塞のリスク要因と予防法

脳梗塞のリスクが高いのはどんな人ですか。また、予防法はありますか。

男性/50代

2022/01/28

Answer

脳梗塞は、脳の血管が詰まったり、細くなったりして、血液の流れが悪くなり、脳の細胞が死んでしまう病気です。脳梗塞になるリスク要因には、加齢による血管の老化、性差(男性に多い)、家族的な要因(脳梗塞を起こした血縁者がいる場合、そうでない人より脳梗塞を起こしやすい)などがあります。残念ながら、これらを予防することはむずかしいといえます。


このほかのリスク要因として、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などがあります。

 高血圧に関する日本の研究では、最大血圧が160mmHg以上、あるいは最小血圧が95mmHg以上の高血圧の人は、脳梗塞に約3倍なりやすいといわれています。高血圧は、脳梗塞の大きな危険因子ですから、高血圧を予防・改善することはとても重要です。

 また、糖尿病は動脈硬化を進めるため、脳梗塞になるリスクが2~4倍に増えます。脂質異常症も動脈硬化を促進し、脳梗塞を起こしやすくなると考えられています。これらのリスクがある場合は、改善することが必要です。


 このほか、喫煙をしていると、脳梗塞になるリスクが約2倍高くなります。ただし、禁煙すると2~4年以内に、脳梗塞リスクは1/3に減少します。喫煙している人は、禁煙しましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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