子どもの夏かぜとは?
子どもに多い夏かぜには、どのようなものがありますか?
女性/40代
2023/06/08
夏かぜとは、冬に流行するようなウイルスと違い、コクサッキーウイルスやエンテロイウルス(腸内ウイルス)、アデノウイルスなど、多湿を好むウイルスによって感染するもので、子どもに多くみられます。
大人にも感染することがあるので、感染予防を徹底することが重要です。
子どもに多い夏かぜのおもな原因と特徴は次の通りです。
●ヘルパンギーナ
・コクサッキーA群ウイルスの感染が原因で起こります。
・エンテロウイルスの中のコクサッキーウイルスA群の感染でも起こります。
・38~40℃の高熱が出て、のどが痛みます。
・口の奥に直径1~2㎜の水疱が数個から数十個でき、やがて破れて潰瘍となり、痛みます。ただし、熱は1~4日程度で下がり、1週間ほどで完治します。
●手足口病
・コクサッキーウイルスA群およびB群の中の、いくつかのウイルスの感染によって起こります。
・手のひらや足の裏、口の中に小さな水疱ができます。
・1~3日間くらい発熱し、その後、水疱が乾燥して、1週間前後で治ります。
●咽頭結膜炎(プール熱)
・アデノウイルスに汚染されたプールの水から感染しやすいのが特徴です。
・発熱、のどの痛みのほか、目に結膜炎の症状が出ます。
・高熱が4~5日つづきますが、1週間ほどで完治します。
いずれのケースも、直接効く薬やワクチンはないので、発熱や炎症などそれぞれの症状に対応した治療を行います。症状がみられなくなっても、数週間は便などにウイルスが混ざっているので、注意が必要です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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