Question
レビー小体型認知症による幻視への対応
見えないものが見えると騒ぎ、レビー小体型認知症と診断されました。どう対応すればよいのでしょうか。
女性/40代
2022/01/28
Answer
レビー小体型認知症の主な症状は、幻視や見間違い、レム睡眠障害(レビー小体型認知症の中核症状)による寝ぼけが原因で起こる「誤認妄想」です。
幻視などの症状については否定しないことが大切です。否定されると、その人に対してマイナスの感情だけが残り、介護全体に支障が出ることがあります。
見えているものが本人にとって嫌なものでなければ、話を聞き、見えていることを受け入れつつ「私には見えない」と伝えることができます。もし怖いものや不快なものが見えているなら、取り除く演技をしてみましょう。
壁にかけてある洋服や置きもの、壁のしみや蛍光灯の反射などが、いろいろなものに見える場合がありますので、ていねいに住環境を見直すことも必要です。
また、パーキンソン病に似た、歩行の障害、からだの固さが出るのも、この病気の特徴的な症状です。他の認知症の人に比べて転倒や寝たきりになりやすいこともいわれています。このような症状がある場合には、段差やカーペット類、スリッパなどの履き物には注意し、床には物を置かないようにして、歩行時の安全を見守るように心がけましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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