コレステロールと更年期との関係

2021/12/21
40代後半になり、健診でLDLコレステロールが高いと言われました。更年期との関係はありますか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
コレステロールは細胞膜やホルモンの原料になるなど、からだにとってなくてはならない重要な役割を担っている脂質の成分です。全身から余ったコレステロールを肝臓に戻すのがHDL(善玉)コレステロール、肝臓から全身の細胞に運ばれるのがLDL(悪玉)コレステロールで、LDLは増えすぎると動脈硬化を引き起こし、生活習慣病の原因となります。
女性は、性ホルモンの一種、エストロゲンの働きのおかげで若い頃は男性に比べてLDLコレステロールの増加が抑えられており、動脈硬化が進みにくい傾向があります。そのほかにも、エストロゲンは、骨密度を保ち、肌のつや、脳細胞の活性化など、動脈硬化の予防だけではなく、様々な作用を持つことがわかっています。ところが50歳前後の更年期が近くなると、エストロゲンの分泌がだんだんと減っていくため、LDLの数値が高くなりだし、健康診断で今まで気にしたことがなかったLDLコレステロールの高値を指摘されることが多くなります。
更年期は体調が変化し、からだの様々な面でトラブルを起こしやすくなる時期です。LDLコレステロールの高さが気になりだしたら、早めに生活スタイルを見直し、健康維持に努めましょう。肉の脂身は控えめに、バランスのとれた食生活や定期的な運動習慣を心がけ、体重を管理することが、LDLコレステロールの悪化防止に有効です。


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