乳管拡張症

にゅうかんかくちょうしょう

最終編集日:2023/3/22

概要

乳管拡張症は超音波(エコー)で乳管が拡張して見える状態を指します。

乳管は超音波ではっきり描出されることは少ないのですが、授乳期で乳管の中に母乳がある場合や、何らかの分泌物がたまっている場合は、ふだんよりも拡張して画像で見やすくなります。その状態を「乳管拡張」と呼び、検診所見に「右 外側中央部 乳管拡張」などと記載されます。

原因

乳管拡張を起こす原因として母乳や分泌物が挙げられ、多くは心配のいらない生理的なものです。しかし、乳管やその周囲の腫瘍が原因で拡張することもあります。また、慢性的な炎症が原因となることもあります。

症状

一般的に症状はありません。

乳管拡張を起こす原因疾患がある場合は、それに伴う症状が現れます。例えば、乳管の腫瘍であれば、乳頭から血液が混じった分泌物が出る、しこりが触れる、などが炎症であれば、乳房の腫れ、熱感、痛みなどが起こります。

検査・診断

超音波検査で乳管拡張がみられます。画像診断で拡張した乳管に腫瘍を疑わせる充実成分が認められた場合や、乳管の壁がいびつに肥厚している場合、また上述した症状がある場合には、マンモグラフィや、必要な場合は病変部の組織を採取して病理検査を行い、乳がんの有無を調べます。

治療

症状がなく、腫瘍の存在が否定されれば、半年から1年に1度の超音波検査で経過観察します。乳管炎などの炎症を伴っている場合は、抗菌薬や鎮痛薬を用います。

セルフケア

予防

乳がん検診で乳管拡張を指摘されても、腫瘍を思わせる所見がなければ、心配はいりません。ただし、定期的な検査での経過観察をすすめられたら、受けるようにしましょう。

監修

小山嵩夫クリニック 院長

小山嵩夫

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