若年層のゲーム依存 ~家族の対処法は?

最終編集日:2022/8/31

●中学生から大学生が大半。チームで行うオンラインゲームに没頭……


ゲーム依存症は、中学生から高校生、大学生くらいまでの年代に非常に多い病気です。スマートフォンを使って複数人で行うオンラインゲームに夢中になるケースが多くみられます。チームの中でそれぞれに役割があり、皆で敵対チームと戦います。こうしたゲームの場合、誰か1人がやめたくなっても、チームの勝敗が現実の世界での戦いのように錯覚してしまいがちで、1人でそこから抜けることが難しくなってしまいます。

夜からゲームを始め、ほどほどの時間で終わればよいのですが、明け方までということもあり、すると翌朝は起きられず、学校に行けなくなる日が増え、留年する、進学ができない等、学業に支障が出て、問題となります。特に夏休み明けはそうなりがちで、休みが明けても学校に行くことができない人も大勢います。


保護者など家族が困って病院に連れていこうとしても、簡単にはいきません。

本人は病院に連れていかれたら、スマホを取り上げられてしまうと思い、行きたがりません。自宅でスマホを取り上げようとしたり、時間を制限しようとしても、そこでけんかになり、言うことを聞いてもらうのはより難しくなります。


●難しい保護者など周りの対応。まず話し方が鍵に


周りの家族がどう接すべきかは大変難しいものの、できるだけ本人をリアルな生活に引っ張っていくことが重要です。また、本人と話すときの話し方は非常に重要です。非難するような言い方ではなく「私はこう思う」など、なるべく主語を自分にすることを心がけます。例えば「お前はダメだ」ではなく「このまま大学にも行かないと、私は心配だ」というような言い方がよいでしょう。言いたいことは同じでも、少しソフトな印象となり、受け入れてもらいやすくなります。また、いきなりゲームをやめさせようとするのではなく、徐々に(ゲームの時間を)減らしていくほうがよいでしょう。


保護者が話し方の講習を受けて5~10回説得を試み、話を聞いてもらえるようになると、親子のコミュニケーションが変わり、7割くらいの人が病院に現れるようになります。しかし、それからがまた難しく、同じようなゲーム依存の患者さんを集めて、話などをしてもらい、少しずつゲーム依存の時間を減らしていこうと試みますが、簡単にはいきません。

国内でこの問題を扱うクリニックなどの機関はまだ少なく、どこもうまくいっているとは言いがたく、苦慮しながら対応しているのが現状です。

監修

大石クリニック 院長

大石雅之

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