インターネットがやめられない
インターネットをついついやり過ぎてしまい、やめられません。コントロールできない自分に対して嫌気がさします。このまま自分が、いわゆるネトゲ廃人になってしまうのではと心配です。
男性/20代
2021/12/21
現代人にとって、インターネットは生活の中でなくてはならないものになりつつあります。便利で有益な面も多くありますが、問題も生じており、似たような悩みを持つ方は、数多くいるのではないかと推察されます。
コントロールしようと思うのに、ついついやってしまうということが続くと、自分を責めたり、自信がなくなったりしてしまうこともあるでしょう。難しいのは、自分を責めて自信がなくなってしまうと、もっと気持ちが落ち込み、何もやりたくなくなり、結果として、もっとインターネットの世界に現実逃避してしまったり、もっとインターネットの世界で快楽刺激を得たくなってしまったりという悪循環に陥るということです。このメカニズムは、アルコールやギャンブルなどの依存と同じです。ひどくなると、仕事に行けなくなったり、健康を害したり、情緒不安定になったりと、生活に支障が出てしまいます。
世界保健機関(WHO)が、2018年6月に公表した国際疾病分類の改訂版(ICD-11)には、ゲーム障害が新たに追加されました。インターネットを取り巻く環境は、ものすごいスピードで変化しており、インターネット依存の予防や治療に関して多くの国で取り組まれています。
改善のために有効な方法として、自分自身をモニタリングすること(何時間くらい使っているのか、何の時間が犠牲になっているのかを確認すること)、達成できるくらいの目標や計画を設定し、実行することなどがあげられています。また、普段からインターネット以外の場所にも、自分の楽しみを作っておくことも大切です。
治療を行う上では、家族の関与も重要だといわれており、専門家の下でのカウンセリングや、集団療法という方法もあります。
意志の強さで抜け出すことが難しいのが依存なので、日常生活に支障が出ているような場合は、医療機関や専門のサポート機関に相談することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
関連するキーワード
関連する病気
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。