新型コロナウイルス感染症の後遺症とは?

最終編集日:2024/3/11

新型コロナウイルス感染症から回復した後も、さまざまな症状が2カ月以上続く場合は、コロナ後遺症かもしれません。コロナ後遺症は、新型コロナにかかった人の約1~2割にみられるもので、症状は多様で全身に及びます。症状がひどい場合には日常生活に支障を来すこともあります。


●コロナ後遺症の症状

コロナ後遺症の代表的な症状には、倦怠感、疲労感、筋肉痛、関節痛、せき、息切れ、胸痛、記憶障害・集中力の低下(ブレインフォグ)、頭痛、睡眠障害、味覚障害、嗅覚障害、抜け毛などがあります。

感染してすぐの時期から続く症状、回復後に新たに出現する症状、また症状がなくなった後に再び生じるものなど現れ方はいろいろで、症状の程度もよくなったり悪くなったりと変動します。高齢者、女性、肥満の人、持病がある人は後遺症の発症リスクが高く、また感染時に疲労や呼吸困難、認知症状、頭や骨の痛みがあるなど症状が多い場合は、後遺症の症状がより出やすいといわれています。

コロナ後遺症については、体内に残ったウイルスの欠片(RNA)によって起こる免疫調節障害、細菌叢(細菌の集団)の乱れ、自己免疫疾患、神経シグナルの伝達機能の障害、血栓ができやすくなることなどで起こると考えられています。


●生活に影響を及ぼすブレインフォグとは?

ブレインフォグは記憶力や集中力の低下など幅広い神経症状を含む認知障害の一種です。頭に霧がかかったようにぼんやりし、日常的なことや仕事の手順などが思い出せなかったり、思考がうまく働かなかったりするため、日常生活に支障が生じやすくなります。

後遺症としてのブレインフォグが起こる原因としては、体内に残ったウイルスの影響や微小血栓(小さな血の塊)によって、脳の炎症が起きやすくなっている可能性があるといわれています。

また、ブレインフォグによってこれまでできたことがスムーズにできなくなったり、周囲の理解が得られなかったりすることで、不安が増したり気分が落ち込んだりすることで、うつ症状を引き起こすこともあります。


●後遺症対応の医療機関やかかりつけ医を受診

日常生活に支障が生じる症状が続く場合はもちろん、少しでも気になる症状があるときは早めにコロナ後遺症の専門医のいる医療機関(*)や、かかりつけ医を受診しましょう。症状に応じた薬を使った治療を行うことで、症状の改善が期待できます。

コロナ後遺症の大半は、時間の経過とともに回復していく場合が多いものの、後遺症が長期にわたり続くこともあります。主治医の指導のもと、食事や睡眠、運動などの生活習慣の改善を行うことが大切です。無理をすると、症状が悪化することもあります。


*厚生労働省のサイト「各都道府県における新型コロナ感染症の罹患後症状に悩む方の診療をしている医療機関を掲載しているWEBページ一覧」が参考になります。


※2024年3月11日時点の内容です。

監修

東北大学大学院教授

小坂 健

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