「低体温」がからだの抵抗力を下げる?

最終編集日:2023/10/26

日本人の平熱は、一般的に36.6〜37.2℃程度といわれています。ところが若い女性などを中心に、平熱が36℃以下で深部体温が35℃以下の「低体温」の人が多く存在します。

低体温は病気ではありませんが、体温が低下するとからだの抵抗力が落ちるため、感染症などにかかりやすくなるといわれています。また、消化機能の低下、月経不順、血圧の上昇、基礎代謝の低下など、全身の機能が低下するため放置していてはいけません。

暮らしの中の工夫で、正常な体温になるように整えていきましょう。


●毎日の運動

低体温を招く最大の原因は、筋肉量の低下です。年を重ねるごとに筋肉が少しずつ減少していくため、今ある筋肉量を維持すること、筋肉量を増やしていくことは非常に重要です。スクワットなどの筋力トレーニングは効果的なので、無理のない範囲で取り入れてみましょう。また、筋肉を維持するためのウォーキングもおすすめです。体温がもっとも低い朝に行うと、より効果的といわれています。できれば毎日続けることが大切なので、心地よく続けられる距離や時間を見つけられるとよいですね。


●毎日の朝ごはん

起床後に朝食をとることで、就寝時にずれてしまった体内時計がリセットされ、体温が上がっていきます。遅くとも起床後2時間以内にとるように心がけましょう。


●毎日の血行促進

体温と血流は深く関係しています。血液の流れをよくすることで低体温を改善しましょう。全身のマッサージを受ける、自分で首や肩をもみほぐすことのほか、毎日の入浴もおすすめです。浴槽につかることで、浮力によってからだがリラックスし、水圧によって血行が促進されます。

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監修

保健同人フロンティアメディカルチーム