蒸し暑い時期の「カビ」のリスクと対策

最終編集日:2023/6/13

気温や湿度が上がり、蒸し暑い季節になりました。この時期に気をつけたいのが「カビ」です。カビが人間に与える悪影響として、感染症、アレルギー症状、中毒の3つがあります。


●感染症

身近な感染症としては、水虫やカンジダ症ですが、ほかにゼニタムシ、インキン、シラクモなどの皮膚糸状菌症、アスペルギルス症などがあります。皮膚の清潔を保ち、健康に過ごしていれば、神経質になることはありません。しかし、かぜのほか、疲れやストレスなどでからだの抵抗力が落ちてしまうと、感染しやすくなるので注意が必要です。


●アレルギー症

カビが放出した胞子を吸い込むことで、気管支ぜんそく、過敏性肺炎、アレルギー性鼻炎、目のかゆみ、皮膚炎などを引き起こす可能性があります。室内でカビが発生しやすい場所は、定期的に掃除を行い、カビが発生しないように心がけましょう。


●中毒

カビが作り出す「カビ毒」という化学物質は、人の健康に悪影響を及ぼします。中には、発がん性のあるアフラトキシンによるものや、真菌中毒症などがあり、十分な注意が必要です。

食品のカビは肉眼で確認できるものもありますが、見た目ではわからないものもあります。なお加熱することでカビは死滅しても、カビ毒は残ることもあります。カビが発生した食品は食べないことはもちろん、カビが発生しないよう適切に管理することも大切です。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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