「NEAT」が増えると健康になる……?
最終編集日:2022/1/31
お家時間が増えているなか、毎日、どのように家で過ごしていますか。実は座っている時間が長い人ほど、死亡リスクが高いという興味深い研究があります。日中の座位時間が2時間増加するごとに死亡リスクは上昇、生活習慣病を抱える人はさらに死亡リスクが増加するという結果が示されています。
別の調査では日本人の座位時間は世界で一番長いというデータもあり、健康のためにはなるべく座っている時間を短くすることが求められそうです。そこで、意識的に家庭内で座っている時間を減らすための取り組みを始めてはいかがでしょう。
例えば、掃除や洗濯、炊事、といった家事は、知らないうちに意外と体を動かしているものです。また、テレビはリモコンを利用しない、コマーシャル中にストレッチを行う、ティッシュは各部屋に置かずに取りに行くなど、意識を変えるだけですぐにできることも少なくありません。
家の外でも、外出時はエスカレーターやエレベーターではなく階段を使う、買い物に少し遠くのスーパーまで行く、車の場合は遠い駐車場に停めるなど、少しの工夫でできることはたくさんあります。歩数計をつけると毎日どのくらい歩いているのかが簡単に把握でき、歩数も自然に増えるようです。
こうした日常生活の中で行う運動以外の活動はNEAT(ニート:非運動性熱産生)と呼ばれ、NEATを増加させることが、座位時間を減らすカギとなります。運動習慣をもつことはもちろん、それ以外にも日常生活でこまめに動いて体を動かすことを心がけましょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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