運動は何分ぐらいするのがいいの？

日常の身体活動量を増やすことは、メタボリックシンドローム、心臓病や糖尿病などの生活習慣病、がんやロコモティブシンドローム（運動器症候群）、認知症のリスクを下げ、健康づくりに役立つことが明らかになっています。

18歳から64歳までの人では、歩行またはそれと同等以上の身体活動（自転車に乗る、早歩きをする、掃除をするなど）を毎日60分（65歳以上は40分）行うと、効果があることがわかっています。歩数でいうと、1日に8,000～10,000歩が望ましいとされます。これは、意識して60分歩く歩数（6,000歩）と、それ以外の日常活動による歩数（2,000～4,000歩）の合計に相当します

それに加えて「運動」を行うことで、こうしたリスクを下げる効果が高まることもわかっています。具体的には、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週合計60分行うことが推奨されています。30分の運動を週２回に分けて行ってもかまいません。

なお、普段あまり運動をする習慣がない人は、今より毎日10分長く歩くようにするだけでも、生活習慣病や生活機能低下のリスクが下がります。いつもの道を遠回りしてみる、ひと駅手前で降りるなど、少しでも歩く時間を増やすように心がけてみましょう。