アルコールは実は太らない!?
最終編集日:2023/3/6
イベントごとが多い春は、アルコールを飲む機会も増える傾向があり、飲みすぎと食べすぎに気をつけて過ごしたい時期ですね。
実は、アルコールのエネルギーは、からだに蓄えられないことをご存知ですか。アルコールは、1gあたり約7kcalのエネルギーを生みますが、糖質、脂質、たんぱく質といった他の栄養素のように、からだに蓄えられることはありません。摂取してもすぐに熱に変わり、エネルギーが消費されます。さらに、アルコール自体には、ビタミンや食物繊維といったからだに必要な栄養素がほとんど含まれないことから「エンプティー(空っぽ、中身のない)カロリー」と呼ばれているのです。
では、エンプティーカロリーにもかかわらず、なぜ飲みすぎると太ってしまうのでしょうか。それは、アルコールの「代謝」にポイントがあります。
アルコールを摂取すると体内で分解され「アセトアルデヒド」という物質を生み出します。これは、吐き気や頭痛といった二日酔いの原因にもなる物質で、強い毒性があり、からだにとっては有毒です。
そのため、アルコールを飲むと私たちのからだ(肝臓)は優先してアルコールを代謝し、そこで得たエネルギーを優先的に使います。すると、他に食べたり飲んだりしたものの消費が後回しになってしまうのです。また、アルコールと一緒にとる食事は高カロリーの傾向があったり、アルコールには食欲を増進する効果もあるため、体重増加につながりやすいと考えられます。
アルコールはほどほどに、飲むときは、より食事内容に気をつけることが大切です。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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