飲酒時の注意点

健康な人の「適度な飲酒」は、1日平均純アルコール約20g（ビール500mL、日本酒1合、焼酎110mL、ワイン180mLに相当）程度とされていますが、次のことにも注意しましょう。

●女性は男性よりも少ない量が適当

●少量の飲酒で顔が赤くなるなどアルコール代謝の低い人は、目安より少ない量が適当

●65歳以上の高齢者は、より少量の飲酒が適当

●適度な飲酒量は上限の目安で、飲酒習慣のない人に推奨するものではない

また、短時間に大量飲酒すると、血中アルコール濃度が急上昇して脳に影響するため、急速に「泥酔」や「昏睡」の状態になりやすく、急性アルコール中毒に陥って、低血圧、呼吸困難などの危険な状態から、最悪の場合は死に至ることもあります。

急性アルコール中毒で救急搬送される半数以上が、20代の若者と未成年者で占められ、飲み慣れていない人のいるお酒の席で起こりがちです。若者はアルコール分解の仕組みが未熟なこと、周囲の雰囲気に左右され無理な飲酒をすることも原因です。

特にお酒に弱い体質の人へ飲酒を強要することは危険です。飲酒時のマナーとして、お酒を無理強いせず、皆が楽しめるように配慮しましょう。