赤ちゃんの歯石と歯磨き習慣
最終編集日:2024/11/4
乳幼児の歯も適切なケアをしないと歯石がたまります。そのため、幼少期から毎食後に歯を磨く習慣をつけるのが理想的です。慣れるまでは子どもが機嫌のよいときに歯磨きを行い、徐々に毎食後の習慣になるとよいでしょう。
●歯磨きは回数よりも「質」が大切
歯のエナメル質を溶かして穴を開けるのは、糖質がつくる酸です。糖質を多く含む甘い食べ物や飲み物のとりすぎは、むし歯リスクを高めます。また、唾液には酸を中和する役割がありますが、就寝中は唾液の分泌量が減るため、むし歯になりやすくなります。就寝前の歯磨きは一日の中でも特にすみずみまで磨くことが大切です。
また、歯磨きは「回数」ではなく、歯垢をしっかり落とす「質」が重要になります。
忙しい育児の中で、毎食後きちんと磨くことができなくても、寝る前の1回は、時間的にも気持ち的にも余裕をもって、丁寧に磨くようにします。
1日5回の飲食や授乳の度に、仕上げ磨きを行う時間が十分にとれないこともあるかもしれませんが、最初は短時間で、嫌がったらあまり無理強いせずに、楽しい雰囲気で歯磨きをするとよいでしょう。
●嫌がらずに歯磨きをする工夫
歯磨きを嫌がる場合は、無理強いせずに、ぬいぐるみや本などで歯磨きの楽しさを伝えるなどしてみましょう。
キャラクターの絵が入った歯ブラシやコップ、味のついた子ども用の歯磨き粉などをそろえたり、お風呂に入るときに遊びの延長で歯磨きをしたり工夫してみてください。また一時的に、ガーゼや指歯ブラシに戻してみるのも一つの方法です。多少嫌がっても磨かせてくれたら、しっかりほめることも忘れずに。
あまり嫌がる場合は、その原因を考えてみましょう。寝たり押さえられたりするのが嫌なのか、口の中に何か入れられるのが嫌なのか、ゴシゴシ強く磨きすぎて痛いから嫌なのか、子どもの様子をみながら対応策を考えます。
なお、今までは嫌がらなかったのに、急に嫌がるときは、口内炎などができていることもあります。口の中の状態もしっかりチェックしましょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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