子どもの歯石除去やフッ素塗布はいつから？

2歳児では、歯磨きや歯科の治療を嫌がることが多いのですが、成長とともに落ち着いてきます。ご相談者のお子さんも、今は根気よく歯磨きの習慣をつけていく大切な時期だと思います。

歯磨きのときに、痛くしないようにして、唾液がのどにたまるなどの不快感を与えないようにしながら行いましょう。嫌がるときは、無理強いするのではなく、ぬれたガーゼや綿棒などで拭き取るなどで対処する方法も一案です。また、乳児用歯ブラシで1～2回歯に触れる練習からはじめ、絵本や動画などを活用する、楽しく歌いながら笑顔で磨くなどの工夫をしてみてください。ごきょうだいやご相談者と一緒に歯磨きをすると、お子さんも真似をして、効果的かもしれません。

歯石は歯肉炎などの原因にもなるため、早めに取り除くことが望ましいですが、いつまでに除去するという目安はありません。無理強いすると歯科嫌いになることもあるので、少し時間を空けて受診するなどタイミングを図り、小さな子どもの診療に慣れている歯科に行くことなどを検討してみてください。

また、この時期にフッ素塗布を行うと、歯質を強化し、むし歯になりにくくなります。塗布の開始の目安は、上下の前歯が4本ずつ生えそろった頃（1歳頃）とされています。とくに歯磨きを嫌がるような場合はフッ素塗布を受けておくと安心でしょう。4カ月に1回程度のフッ素塗布が理想的ですが、3～4歳ごろからでも効果は期待できるでしょう。それまではとくにむし歯になりやすい下の奥歯と上の前歯に気をつけながら、ケアしていきましょう。ただし、むし歯予防の基本は、あくまでも歯磨きの習慣をつけること、食事内容であることを覚えておきましょう。