糖質制限ダイエットの落とし穴

最終編集日:2024/6/24

薄着になる季節を前に体型が気になる時期。巷にはさまざまな減量法があふれていますが、間違った減量法は体に悪影響を及ぼすので注意しましょう。


●糖質制限ダイエットとは?

ごはんやパン、麺類などの主食に多く含まれる炭水化物は、体内で糖質と食物繊維に分かれます。糖質は体を動かす大切なエネルギー源となります。

糖質制限ダイエットは、主にごはんなどの主食を減らしたり、抜いたりして糖質を制限するものです。

実行することで短期的に体重は減りますが、リバウンドしやすく、長期的に糖質制限ダイエットをした場合の「安全性は不明」です。


●極端な糖質制限は栄養不足から体調不良に

ダイエット中の糖質摂取量については、摂取エネルギーをどの程度に抑えるかにもよりますが、栄養バランス的には摂取エネルギーの50~60%を炭水化物からとるとよいとされます。

炭水化物(主食)を抜くといった極端な糖質制限では血糖値が低下してしまい、空腹を感じやすくなります。主食を減らした分、おかずが増えると脂質の摂取量が増え、結果的に肥満や生活習慣病につながりやすくなります。また、エネルギー不足で疲労感も生じます。

さらに、ごはんなどの主食に含まれているのは糖質だけではありません。ビタミンB1や食物繊維も含まれています。そのため、主食を抜くとビタミンなども不足することで体の機能がスムーズに働かなくなり、体調不良や食物繊維不足から便秘になってしまうこともあります。


健康維持のためには、ダイエット中も栄養を過不足なくとることが重要です。そのためには欠食せず、1日3食とることが大切です。また、22時以降の食事は脂肪をため込みやすくなるため、できるだけ夕食の時間は早めにとるようにしましょう。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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