においがわからない

最終編集日:2024/1/19

概要

鼻の奥にはにおいを感じる感覚細胞があり、これが発した電気信号が嗅神経や大脳に伝達されることで、人はにおいを感知しています。においがわからなくなった場合には、大別して2種類の原因が考えられます。


●においが感覚細胞まで届かない

急性、慢性の鼻炎や副鼻腔炎などで鼻がつまっていると、においが鼻の奥まで届かなくなります。これらの疾患を治療すれば、においを感知する機能も改善されます。


●感覚細胞や嗅神経に異常がある

有毒なガスを吸い込んだりウイルス性の感染症にかかったりした後に、においがわからなくなることがあります。これは嗅神経性嗅覚障害といって、においを感じる働きをもつ細胞や神経が障害を受けている状態です。近年では、新型コロナウイルス感染症で嗅覚異常を訴える人も増えています。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・有毒なガスを吸い込んだ

医療機関を受診

・ウイルス性の感染症にかかっている

・においがわからない状態がつづいている

様子をみる

・かぜをひいて一時的ににおいがわからなくなった

・鼻づまりが治ったら、においがわかるようになった

セルフケア

原因となる疾患を適切に治療しましょう。

考えられる病気

監修

湘南医療大学 副学長 茅ヶ崎中央病院

喜多村健

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