1型糖尿病の治療で気をつけることは

中1の娘が1型糖尿病と診断されました。インスリンの治療を始めましたが、生活の上で気をつけたほうがよいことなどを教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
1型糖尿病は、自己免疫によりインスリンをつくりだすβ細胞が破壊されて、インスリンがほとんど分泌できない状態になってしまう病気です。生活習慣が大きくかかわる2型糖尿病とは原因と治療が異なります。
1型糖尿病の場合、インスリン治療(インスリンの皮下注射)が生涯必須で、多くの場合、1日のうちで毎食前と就寝前の計4回行います。血糖値のコントロールが悪く高血糖が続くと、全身にいろいろな合併症が起こる可能性がありますので、必要な量のインスリン投薬の継続は大切なことです。
合併症がないかぎり日常生活の制限はほとんどなく、日常生活にインスリン治療を組み合わせることが重要となります。
1型糖尿病の食事については、肥満にならない健康的な食生活であれば、特別な食事制限は不要です。とくに成長期の子どもの場合、1日3食きちんととり、適量ならおやつもがまんせず食べたほうがよいでしょう。食事内容については、炭水化物、脂質、たんぱく質など食事の構成成分をよく把握しながら、インスリンの投与量を医師や管理栄養士と相談しながら調節していきます。
唯一注意する点は、甘いジュースなどの糖分を多く含んだ飲み物です。低血糖の緊急措置として飲むのは問題ありませんが、急激に血糖値が上がりやすいため、注意が必要です。
運動についてもとくに制限はありませんが、運動すると血糖値は下がりますから、低血糖の予防対策を整えておくことが大切です。
不安や疑問がありましたら、主治医によく相談の上、治療をすすめられるとよいでしょう。


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