胆嚢ポリープが大きくなり手術を受けるか迷っている
数年前に胆嚢ポリープが見つかりました。今年の検査でポリープが大きくなっていたため、手術をすすめられました。手術には抵抗があるのですが、受けたほうがよいのでしょうか。がんになるリスクについても教えてください。
女性/60代
2024/12/01
一般的に、胆嚢ポリープの多くは、コレステロールポリープという胆汁に含まれるコレステロールが胆嚢の壁に沈着し盛り上がっていく良性のポリープです。大きさは2から10mm程度で、大きくなっても、通常、悪性化することはありません。
しかし、ポリープのなかには、ごく一部に悪性の胆嚢がんがあります。良性のポリープと悪性のポリープの鑑別は、腹部エコー検査などの画像検査でわかることが多いのですが、画像検査では鑑別が難しいものもあります。
とりわけ、ポリープが大きくなってきている(一般的に1cm以上)、腫瘍マーカー検査で値が上昇している場合などは、胆嚢がんを疑って手術で胆嚢を摘出することがあります。ご相談者のケースでは、胆嚢ポリープが大きくなっているので、良性か悪性かの鑑別が困難となり、別の悪性のタイプや、時間経過で悪性に変化する可能性のあるタイプのポリープの可能性を検討されているのかもしれません。
胆嚢ポリープの摘出手術の多くは、通常、「腹腔鏡下胆嚢摘出術」で行われるようです。現時点では、あくまでも胆嚢ポリープの所見で胆嚢がんとの診断ではありませんが、治療法の選択にあたっては、主治医がポリープの悪性度合いをどの程度と考えているのかを具体的に確認してみるのがよいでしょう。主治医とよく相談された上で、納得して治療を受けられることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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