不整脈のカテーテルアブレーション治療に不安
不整脈がひどくなり、主治医からは発作性上室性頻拍の治療のため、カテーテルアブレーションをすすめられました。合併症の可能性など手術に対する不安が大きいのですが、治療のためには受けたほうがよいのでしょうか。
男性/50代
2024/10/29
心臓は、刺激伝導系という仕組みにより、規則正しいリズムで拍動しています。この刺激伝導系に障害が起きた場合、心臓に負担や外的刺激が加わると、心臓拍動のリズムが狂って、脈が乱れることがあります。これが不整脈です。
不整脈には、心臓の病気をはじめとした病的なものもあれば、健康な人にもみられる生理的なものもあります。
どのような種類の不整脈なのかを調べるために、心電図検査(12誘導心電図)、ホルター心電図検査、運動負荷心電図検査、超音波検査などを行います。さらに詳細な病状の把握が必要な場合には、カテーテル検査を行うこともあります。
発作性頻拍症は、不整脈の原因となる異常電気興奮が、心房あるいは房室接合部で起こる上室性頻拍症と、心室で起こる心室性頻拍症の2つがあります。
発作性上室性頻拍症と診断がついたら、カテーテルアブレーションによる根治が第一選択治療法になります。頻拍を止めるために自分でできる対処としては、息をできるだけ長く止める、冷たい水を顔にかける、できるだけ頭を後ろにそらせるなどがあります。頻拍が治まらないときは、医師の治療が必要です。頻拍を停止させるには、抗不整脈薬(ワソラン、ATP、ナトリウムチャネル遮断薬など)の静脈注射や電気ショックを行い、頻拍の予防はカテーテルアブレーションで行います。
医療用語は難しい言葉が多いですが、わからないままにしておくと、不安がさらに強くなることもあります。まずは、わからないこと、不安なことを整理しておき、次回の受診のときに、主治医に相談されるとよいでしょう。
ほかには、なぜ今回の治療がすすめられるのか、服薬で対処した場合のメリットとデメリットなどについて再度確認されると、納得して治療方法を選択できるでしょう。
また、予測できる合併症の危険性や対応法などについても事前に確認しておくと安心です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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