水疱瘡ウイルスが原因となって起こる病気とは?
水疱瘡以外にも、水疱瘡ウイルスが原因となって起こる病気があると聞きました。どんな病気の原因になりますか?気をつけることはありますか?
女性/50代
2024/10/22
水疱瘡(みずぼうそう)ウイルスの正しい名称は「水痘帯状疱疹ウイルス」です。
初めて感染した際は水痘(水疱瘡)を引き起こしますが、水痘が治癒した後であってもウイルスは神経内に潜伏しています。疲れやストレスで免疫が落ちることによって水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化し、下記のような病気を引き起こすことがわかっています。
●帯状疱疹
体幹や顔面の左右どちらかの神経に沿って、帯状に痛みを伴う赤い斑点や水ぶくれなどが生じます。通常、2~3週間ほどで治癒しますが、50歳以上の方では、皮膚の症状が治癒した後も、神経痛が残る(帯状疱疹後神経痛)リスクが高いとされています。
●ラムゼイ・ハント症候群
顔面の帯状疱疹が重症化することで発症し、顔面神経麻痺や耳の中への水疱形成、難聴やめまいなどの症状が現れます。後遺症として麻痺が残りやすいと言われており、早期の鑑別や治療が重要です。
日頃から、バランスのとれた食事や運動、十分な睡眠を心がけ、休息や気分転換を行うことが大切です。疲れやストレスをためないようにすることで、免疫の低下を防ぎ、体内に潜んでいるウイルスの再活性化を予防することにつながります。
また、水痘に罹患しないよう幼少期に水痘ワクチンを接種することや、帯状疱疹ワクチンを接種することも、大切な予防方法です。予防接種については、かかりつけの医師や近隣の内科で相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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